目標

2040年までに名目GDP1,000兆円

• 2025年参議院選挙：自民党の選挙公約

注意点

名目GDPは、生産量と物価の変動の両方を反映します。このため、物価が上昇（インフレ）している場合、たとえ生産量が増えていなくても名目GDPは増大します。

今後の注目ポイント

• 名目GDPだけではなく、実質GDP成長率にも注目が必要。
• 2040年までに名目1000兆円を目指すなら毎年約3%の成長が必要。
• インフレ率が毎年2%を前提とした場合、実質GDPは毎年約1%の成長が必要。

備考

2025年以降の数値は目標値から計算しております。

問題点

• 巨額の国債残高→ 金利が上昇すれば利払い費が急増し、財政の持続可能性が揺らぐ。
• 社会保障費の増大→ 高齢化に伴い医療・介護・年金が増え続け、歳出構造が硬直化。若年層への教育・投資が相対的に削られる。
• 成長率の低迷→ 税収基盤の拡大が進まず、財政再建の余地を狭めている。
• 財政健全化の信頼性不足→ 政府はプライマリーバランス黒字化を掲げるが、具体的な歳出改革や増税方針は不十分。国際的な「財政規律への信認」を維持できるか懸念。

目標

政府債務残高対GDP比の改善

今後の注目ポイント

• 景気に配慮しつつ歳出の効率化と税収基盤の強化を進め、政府債務残高対GDP比の改善が進むか。
• 社会保障制度の持続可能化に向けた抜本改革の議論が深まるか。

目標

出生率 1.8

• 少子化社会対策大綱（2020年5月29日閣議決定）

今後の注目ポイント

2025年の出生率が1.15から改善するか。

目標

10%以下

今後の注目ポイント

• 高齢化が進む中で、医療費の増加が続く可能性が高いため、医療費の抑制策が求められる。
• 名目GDPの成長を促進し、高齢化が進む中でも医療費の対GDP比を10%以下に抑えることで、財政の硬直化を防ぐ必要がある。